11月26日【Blender_プレビズのためのCG制作】

11/26_Eスクール講義録

講師:梶塚千春(CGクリエイター)水野五郎(映像ディレクター)

「プレビズのためのCG制作」

毎月1回は開催されるCGソフト「Blender」の演習は、今回で7回目を迎えた。

一つの月に一回しかないこのBlenderの授業は、休憩を挟んだ4時間という時間を使って今まで様々な取り組みを行ってきた。例えば、Blenderを実際に動かし自力でショートムービーを作ることや、ライトとカメラ、オブジェクトの関係性をコンピューター上だけでなく、実演で見せる事で仕組みの根本的な部分を知れるという講義も行ってきた。

回を増すごとにバリエーションが増えるCGの講義では今回、先日の復習としてグラフエディター/新しい知見として「プレビズ」という項目を中心に授業が展開された。

【アニメーションから分析したグラフエディター】

前回「モーションが出来たものを4カット11秒で撮影してみる」という課題を受講生全体に出したが、今回一人の受講生が作成したアニメーションを講評した。

この受講生が作成したアニメーションは、人型を歩かせるというシンプルなものだが、歩いた時の「頭が揺れる角度」であったり、「体の軸が左右に揺れる」といった自然な動作をグラフエディターを使用して表していた。ただ、キーフレームの打ち間違いや、動作とキーの組み間違いなどによっては不自然なアニメーションが完成してしまう問題がある。ましてや自然な動きを付けようとオブジェクトを増やせば増やす程複雑になり間違いが起こりやすく修正が常に必要になるのがCGの陥りやすいところだ。

shot_1 1.グラフエディターの調整画面

 

そこで今回、梶塚先生は実際にCGのモーションを体現で現し、人間が歩く時はどの関節部分が動くのかという事を説明した。今では、モーショングラフィックスの技術が発達しているため、人間の動き等はキャプチャーすることができるが、このBlenderの授業はあくまで基礎からということでオブジェクトの作成からキーを入力するところまで行うため、CG制作には実際のモーションを見てみて見極めることが重要となっている。

 

shot_3shot_22.モーションの説明

 

【アニメーションの種類】

アニメーションには、リミテッドアニメとフルアニメの二種類がある。

フルアニメというのは、シーケンスで決められたフレーム数の中にダブった画が入ってなく、一つ一つが動きに即して変化している画ということで、その特徴として流れるような画繋ぎが出来ている。

逆にリミテッドアニメというのは、決められたフレーム数の中に同じ画が連続して続くため画と画の繋ぎに滑らかさは無いが、メリハリのあるアニメーションになる。

CGは基本的にはフルアニメーションの制作だが、内容によってはメリハリのあるリミテッドアニメーションの多用も大事な制作の要素となる。

 

【プレビズのためのCG】

2時限目の講義では、新しく行う制作についてのアイデア出しを行った。今回の制作はモバイルアプリの企画案を映像でプレゼンするというものだ。そこで登場するのがプレビズだ。

普段の制作の流れからすれば、コンテを出して、準備、撮影、編集、納品という一連のワークフローがあるが、この中にプレビズという新たなワークスタイルを組み込む。プレビズというのは、監督の意向や予算、時間管理等を企画のコンテを文章や絵などではなく、映像で一連の流れを全体に見せてより具体的なイメージを共有させるといったスタイルだ。このプレビズを行う事によって、実際に撮影の本番のときだと時間の制約もあり長引けば長引く程予算がかさんでいってしまうことを撮影前にイメージ共有する事でスムーズな撮影を展開する事が出来る効果と、企画をプレゼンする時の意志共有のために大きな効果を出す事が出来るのだ。

今後は、このプレビズの構成を組み続けていき、テンプレートとしてのプレビズをこのEスクールで見いだせるような形にしていこうと思う。

【参考文献】

フルアニメーションとリミテッドアニメーションhttp://juangotoh.hatenablog.com/entry/2015/01/04/093449

第一回:プレビズの話を始めましょう

http://area.autodesk.jp/column/tutorial/motionbuilder/start_previz/