【得々あちこち噺 〜ふるさとの納税の美味しい話〜】公開!

今年のEスクールでは、株式会社オリエントコーポレーション(Orico)様と共同し、
「ふるさと納税」PRのための動画コンテンツを制作しました。

その名も【得々あちこち噺 〜ふるさとの納税の美味しい話〜】 です!

企画は7月下旬までにまとめ、制作・ロケは8月の上旬、編集は9月中旬までと、
およそ2ヶ月の期間で制作しています。
兵庫県の養父市や香住町、新温泉町、六甲アイランド等で行ったロケでは
たくさんの方々にご協力いただき、そのプロセスが映像のあたたかい作風にも反映されています。

また主役の落語家には、全日本学生落語選手権にて策伝大賞を受賞された、
関西学院大学3回生の松山直樹さんを起用。
軽妙な語り口で、ふるさと納税についてわかりやすく”噺”をしてくださっています。

それでは完成したコンテンツから、1分30秒のショートバージョンをお楽しみください!

なおフルバージョンは【Orico公式サイト】より閲覧する事が出来ます。
またメイキング映像はコチラから。


■題名「得々あちこち噺」 〜ふるさとの納税の美味しい話〜 (1分30秒 short ver~)
■企画・演出・制作  監督:江村一範  Eスクール受講生:田中 聖也/ 末松 文/ 前嵩西 秀安/ 上山 彩/ 那須 大功/ 西森 佳奈/ 上野 由利/ 岩谷 直樹/ 江原 志織/ 伊藤 さくら/ 坂本 栞
■講師:伊納達也(ビデオグラファー)/梶塚千春(CGクリエイター)/水野五郎(総合ディレクター)
■出演:松山直樹(学生落語家)、兵庫県養父市の皆さん、但馬漁業協同組合の皆さん
■提供:兵庫県養父市、湯村温泉薬師湯、おおや堆肥センター、道の駅ようか但馬蔵、神戸フィルムオフィス、
東部建設事務所、㈱鹿野、㈱みさき、㈱丹波おおみつや、㈱浜美屋、㈱香住鶴
■監修:関西学院大学総合政策学部メディア情報学科 畑祥雄教授

10月22日【Blender_よりリアルなアニメーションを求めて】

10/22_Eスクール講義録

講師:梶塚千春(CGクリエイター)水野五郎(映像ディレクター)

「よりリアルなアニメーションを求めて」

【具体例から学ぶ】

約1ヶ月以上ぶりに行われたCG講座では、CGを中心にした新プロジェクトの概要説明と、微細な動きを表現するテクニカルの授業が行われた。

10月8日に行われた、江村一範監督の授業で総括されているように、前回行われた制作は、カメラ機材での映像をメインに制作が行われており、CGに至っては使用できるカットとスペースが無かったという裏噺がある。

今回はその逆で、Bleder(CGソフト)を半分以上使用した新規プロジェクトを行う予定だ。現段階で、具体的なシナリオは出てきていないがBlenderをうまく使った説明映像のようなもの仕上げる予定だ。また、少人数での制作になるので、役割分担が重要になってくる。

この授業の中盤、関西学院大学の映像制作授業より、学生が2ヶ月間掛けて制作した映像の数々を制作の具体例として視聴した。この映像は、カメラを初めて持つような学生がシナリオから考え、意見し合い、制作。CGなどのコンテンツはもちろんのこと、実写を交えながらドキュメンタリー調の作品を作るというものだ。

ここで重要になってくるのは、シナリオと役割分担だと水野先生は話す。

このような、小さなグループで何かを制作すると言う時は、シナリオの大筋が全体の中で共有、もしくは決まってない状態だと互いに喧嘩するそうだ。喧嘩と言っても殴り合いではないが、少し揉める程度のことらしい。ただ、大本のシナリオというのが作品の軸になり、映像やCGのコンテンツ制作に無駄がないようにするため、揉めて揉めて解答をだすことが小さい制作チームには重要な事だと話す。また、役割分担に関しては、編集は編集担当、音声は音声担当と一つの役職に務めさせて極めさせる事が初めて行うにしては重要になってくるとのこと。

今回の作品具体例と、その制作手順を読み解くことで今後の制作ワークフローに活かす事のできる内容が詰まっていた。

【CG演習】

2コマ目は、実際に技術に関して学ぶ。

以前より、このEスクールではBlenderを使用しており、何度か課題を出しつつ、オブジェクトのモデリングから、カメラワークやライティングを学んできた。

今学期の後半には、モーショングラフィックス(実際のグラフィックデザインされた静止画に動きや音を加え、映像の形式を取った表現方法)をメインに授業を展開するため、基礎的なキャラクターアニメーションの部分をリハビリという形で学んでいく。

今回は大きく期間が空いてしまったので、復習を入れながらグラフエディター(アニメーションの緩急を動かせる機能)でオブジェクトに細かい動作を入れる授業を行った。

blender_1022_2

実際に、棒人間をオブジェクトで作成し、体を回転等で傾かせる方法で左右に重心移動をしながら歩くアニメーションをつけ、更にグラフエディターによって細かい微調整まで行った。

blender_1022_1

腕が鈍っているということもあって、XYZ軸の部分で混乱する人も続出したが、慣れている人は楽にオブジェクトの作成から、アニメーションまで完成させていた。
次回までの課題は、モーションが出来たものを4カット11秒で撮影してみるというものになっているので、出来上がり次第で次回のCG講座の講義録で載せる予定だ。

 

【参考文献】

「ニコニコ大百科」http://dic.nicovideo.jp/a/motiongraphics

「Blenderの易しい使い方」http://blender-cg.net/graph-editor/

 

10月8日【Eスクール制作総括】

講師:江村一範(映像作家)

Eスクール制作の総括

一人で撮影編集をすることが強調されることが多いが、大事なことは「少人数マルチタスク」。
今までディレクション・撮影・編集など専門家によって役割が細かく分業されていたけれど、あれも分かるけどこれもできる、というような「少人数マルチタスク」で制作するスタイルが増えている。

前回の「ビデオグラファー」の授業では、上記のことが強調されていた。

 

今回のEスクール内での制作は、約10人チーム程のロケ隊を組んで行った。

そのため、前回の授業で強調されていた「ビデオグラファー」とは程遠いものがあるが、映像制作初心者でも分かりやすい作業の分業化を行ったため、「制作を経験する」という点に重点をおいて制作を行った。

【企画からポスプロまでのまとめ】

今回の制作は、Eスクール内での企画制作だったので外注等はなく、今回の講師の江村監督とEスクール受講生という構成で動いた。ロケ自体はロケハンを含め4日間を用いり、完成は5分程度の作品に仕上げた。

【企画】

企画自体の詳しい事は、作品がまだWEBページにアップロードされていないので説明する事は出来ないが、「ふるさと納税」をテーマに「落語家」というコンテンツを挿入したものを最終的には制作した。この企画は受講生の立案から始まり監督自身が絵コンテを書いて企業に了解を得る形となった。

【制作】

ロケハンを兼ねて行われたロケ本番では、「ふるさと納税」というテーマに沿った自然の豊かな田畑や、漁港、また温泉街をロケ地に選んだ。今回の制作のポイントは、かつかつなタイムスケジュールを円滑な撮影でどれだけ余裕を持たせられるかという事だったと江村監督は言う。そこで、練られたアイデアが下記のものだ。

 

【図1】制作関係各所詳細

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・制作の動きをスムーズにするために、制作関係各所を要約したシートを作成し時間管理を行った。

 

【図2】撮影機材

 

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・撮影機材に関して、今回のような単発企画で続けて撮影しなくて良い場合且つ、高価な機材をそろえるのに一苦労だという時は機材のレンタルを行うのがオススメだと江村監督は言う。加えて、大掛かりな撮影で特にレンタルしておいて損でないのは、ビデオレコーダーだと言う。レンタル代自体は3日で1万5千円ほどで店舗によっては保証付きだ。本番の際での取り直しなどのリスクを避ける為に、カメラ本体とは別にビデオレコーダーを取り付ける事によって同時録画を行う事が出来る。前回の記事で紹介したAtomos-ninjaなどの購入価格は約20万円程とのことなので、とりあえず借りるに越した事はない。

【ポスプロ】

ポスプロ周辺は時間的な制約もあり監督自身が行った。一人で作業した事と、企業様への映像納品という事で細かく編集し、多くの時間を掛けたと言う。監修とプロデューサーからの度重なる修正を経て、企業様への確認を行った。その後も企業様要望を汲み取り5分の映像に集約した。

ただ、最終的に問題となったのは既存物の「著作権」関連だった。

【商標権と音楽使用申請に関して】

映像には、地域の特産物として多くの商品が出演している。企業様も演出で大きく絡む今回の制作では、構成が右往左往するのが予想されていたので、商品の申請を最後の方に持っていくようにしていた。なので、企業様からのOKサインを頂いた後に商品出演の申請をおさえ始めた。申請のフローとして電話で用件を言うだけでは伝わりづらい部分があるので、FAXを用いて詳細を送り、再び電話を行って返事でOKをもらうと言う事を行った。担当者に繋がらない場合は粘り強く掛け続けるそうだ。そのかいあってか一つも欠ける事なくOKを頂けた。

音楽使用申請は、もしもCM目的で映像を公開する場合は、原盤と楽曲の双方の申請が必要になってくる。また、解散後のアーティストなどは申請許可に数ヶ月かかることが分かった。また、楽曲を取り扱うレーベルの大きさと公開媒体で違ってくるが、一つの音楽申請を行うだけでも楽曲だけで数十万円程の予算が掛かってくる事を今回の制作で知る事が出来た。

9月10日【CGライティング・キャラクター編集】

 講師:梶塚千春(CGアーティスト)
   水野五郎(映像テクニカルディレクター)
授業の初めは、編集段階のふるさと納税PR動画を視聴しました。梶塚先生からの講評と事前に頂いたクライアントの試写結果も合わせて、新たな編集課題が見えてきました。
 
そこで、今回のCG講座は
この本格的な実写映像の中で、CGはどのように組み合わすことができるのか?
 
それを想定した上で、
ライティングの編集は?
CGキャラクターを使う場合は、どのように動かすのか?
これらを重点的に、梶塚先生にレクチャーしていただきました。
 
 
実際のライトを使って、光と影の感覚をつかみます。
「スポット」と「フラット」の違いや、トレーシングペーパーを使ったときの影など、CGのライティングに役立つ感覚を実体験しました。
 
 
 
カクカクした質感の球体を、編集する
【ツール・作成・関係・アニメーション・・・】という順番で縦に並んでいるところに注目。
 
「作成」をクリックして、「UV球」を選択すると画面に球体が出てきます。
 
つぎに、「ツール」をクリックして、「フラット」から「スムーズ」を選択すると、球の表面がなめらかになります。
 
 
光の特徴、ライティングを編集
もともとあるライトを消す方法は、「アウトライナー」にある「Lamp」を選択、右クリックで削除を選びます。
 
新たにランプを作成する方法は、「作成」をクリック、画面を下にスクロールしていくと「ランプ」が【ポイント、サン、スポット、ヘミ、エリア】と並んでいます。
 
今回は、「ポイント」「スポットライト」「サン」の三つを基本として学びました。そして、ライトの影のON・OFFやライトの色の変化、オブジェクトへの反映の仕方などの基本をおさえました。またライトの数を増やすことで、デザインの幅が広がるなど、ライティングだけで様々な編集ができる面白さがありました。
 
 
CGキャラクターを動かしてみる
梶塚先生がEスクールの為に作成してくれたキャラクターを、受講生が手を加えて実際に動かしてみました。
様々なパーツが組み合わさって一つのキャラクターを創ることができるBlenderでは、完成した作品を部分的に変えることによって、自由に新しくキャラクターを創る変えることができます。また、「グラフエディター」を使えば、キャラクターの不自然な動きを修正したり、新たにモーションをつけたりできます。
 
 
9/18(日)、映像編集のまとめに入ります!
9/18(日)の補講(受講生限定)では、今回明らかになった課題をふまえた上で、編集講座が行われます。講義形式とは違って、アットホームな雰囲気のなか、水野先生が映像編集を基礎から教えてくださいます。受講生の方々は、自ら手を動かして編集したり、分からないところはすぐ質問できたりと、映像編集に励んでいます。

【Eスクール】第一回映像制作報告 ~ロケハン編~

 

今年度Eスクールでは、企業とコラボした教育支援プロジェクトとして、実際に撮影現場を体験できる映像制作が行われました。まだ作品が公開されていないため内容に関する事は非公開ですが、どのように撮影が進行したのかレポートしていきます!

 

—全体スケジュール—

企画会議(最終):7月末

ロケハン:8月5日

ロケ1:8月8日~ 9日

ロケ2:8月23日

仮納品:8月30日

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第一弾「ロケハン」編

 

演出の本筋が見えてきて、いよいよロケが始まる!

そんな3日前、急遽ロケハンの予定が決まり、今回のメイン舞台となる養父市まで向かい下記の場所を巡りました。

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①田んぼ ②棚田 ③牧場

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今回の作品のイメージは「地方と都市」ということで、どうしても緑の映える場所が必要でした。そこで、兵庫県の北部にある養父市にお願いをして、市担当者の方に各地を紹介してもらいながら、ロケハンを行う事が出来ました。

①田んぼ

まず、最初に向かったのは地元農家さんが所有する田んぼでした。

そこは、都市部では見る事の出来ないような緑が広がっていて、加えて青空ならロケーションとして最高。また、田んぼを所有するオーナーも気さくな方で、ロケ本番の時に必要だったエキストラとしての参加承諾も頂けました。ただ一つだけ、撮影場所がべらぼうに暑い!

撮影予定の8月8日と9日は各所猛暑日で、且つ全て屋外での撮影を行うため熱中症には十分に気を付けないといけないことが分かりました。

 

②棚田

続いて向かった棚田では、これまたダイナミックな緑を見せつけられました。何段あるかは数えていないのですが、無限に続いているように棚田が並べられていて、アオリで撮っても良し、フカンで撮っても良しという場所でした。しかし、無限に続いているような棚田がある一方、人や車が撮影スポットまで辿り着く坂は急勾配で、ロケ本番の時にどうやって機材を持ち運ぶかという課題が浮き彫りになりました。実際に持ち込み機材リストの中に【Vinten-vision3】があったので、抱えながら込みながら上がらなければならないという事が判明しました。

 

③牧場

最後は牧場でのロケハンを行いました。訪れた牧場は牛を数等飼育している場所で、それを間近で撮影する為に囲いの中に入る許可を頂きました。恐る恐る牛のいる牧場内に入ってみると、かなり牛は落ち着いていて撮影も難なく行えそうな場所でした。ただ、近付きすぎると逃げてしまうので、成るべく牛とは目を合わせず被写体(役者)と背景(牛)との距離を詰めていく方法を本番では使う事になりました。

実際にこれが本番の時、牛を近づけることにより被写体の衣装と、そのそばにいる牛の黒茶色の色彩の強弱がはっきりとし、さらに後ろの山の緑を入れる事で、自然さを表す事が出来たのではないかと思います。また、撮影自体がLog形式で、色が薄くあっさりとした色調でしたが、色の薄さと強弱さにより綺麗な映像を撮影する事が出来ました。

 

—まとめ−

ロケハン自体は朝から夕方まで行い、主に暑さと格闘しました。ただ、ロケハンを済ませているか済ませてないかでは、進行に大きな影響をきたす事ということを感じました。それは、撮影場所の確認以前に現場での健康管理や、撮影環境など、ロケ隊がスムーズに撮影するために必要な環境づくりを含めたロケハンだということだったと思います。

 

「ロケハン編」 完