10月8日【Eスクール制作総括】

講師:江村一範(映像作家)

Eスクール制作の総括

一人で撮影編集をすることが強調されることが多いが、大事なことは「少人数マルチタスク」。
今までディレクション・撮影・編集など専門家によって役割が細かく分業されていたけれど、あれも分かるけどこれもできる、というような「少人数マルチタスク」で制作するスタイルが増えている。

前回の「ビデオグラファー」の授業では、上記のことが強調されていた。

 

今回のEスクール内での制作は、約10人チーム程のロケ隊を組んで行った。

そのため、前回の授業で強調されていた「ビデオグラファー」とは程遠いものがあるが、映像制作初心者でも分かりやすい作業の分業化を行ったため、「制作を経験する」という点に重点をおいて制作を行った。

【企画からポスプロまでのまとめ】

今回の制作は、Eスクール内での企画制作だったので外注等はなく、今回の講師の江村監督とEスクール受講生という構成で動いた。ロケ自体はロケハンを含め4日間を用いり、完成は5分程度の作品に仕上げた。

【企画】

企画自体の詳しい事は、作品がまだWEBページにアップロードされていないので説明する事は出来ないが、「ふるさと納税」をテーマに「落語家」というコンテンツを挿入したものを最終的には制作した。この企画は受講生の立案から始まり監督自身が絵コンテを書いて企業に了解を得る形となった。

【制作】

ロケハンを兼ねて行われたロケ本番では、「ふるさと納税」というテーマに沿った自然の豊かな田畑や、漁港、また温泉街をロケ地に選んだ。今回の制作のポイントは、かつかつなタイムスケジュールを円滑な撮影でどれだけ余裕を持たせられるかという事だったと江村監督は言う。そこで、練られたアイデアが下記のものだ。

 

【図1】制作関係各所詳細

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・制作の動きをスムーズにするために、制作関係各所を要約したシートを作成し時間管理を行った。

 

【図2】撮影機材

 

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・撮影機材に関して、今回のような単発企画で続けて撮影しなくて良い場合且つ、高価な機材をそろえるのに一苦労だという時は機材のレンタルを行うのがオススメだと江村監督は言う。加えて、大掛かりな撮影で特にレンタルしておいて損でないのは、ビデオレコーダーだと言う。レンタル代自体は3日で1万5千円ほどで店舗によっては保証付きだ。本番の際での取り直しなどのリスクを避ける為に、カメラ本体とは別にビデオレコーダーを取り付ける事によって同時録画を行う事が出来る。前回の記事で紹介したAtomos-ninjaなどの購入価格は約20万円程とのことなので、とりあえず借りるに越した事はない。

【ポスプロ】

ポスプロ周辺は時間的な制約もあり監督自身が行った。一人で作業した事と、企業様への映像納品という事で細かく編集し、多くの時間を掛けたと言う。監修とプロデューサーからの度重なる修正を経て、企業様への確認を行った。その後も企業様要望を汲み取り5分の映像に集約した。

ただ、最終的に問題となったのは既存物の「著作権」関連だった。

【商標権と音楽使用申請に関して】

映像には、地域の特産物として多くの商品が出演している。企業様も演出で大きく絡む今回の制作では、構成が右往左往するのが予想されていたので、商品の申請を最後の方に持っていくようにしていた。なので、企業様からのOKサインを頂いた後に商品出演の申請をおさえ始めた。申請のフローとして電話で用件を言うだけでは伝わりづらい部分があるので、FAXを用いて詳細を送り、再び電話を行って返事でOKをもらうと言う事を行った。担当者に繋がらない場合は粘り強く掛け続けるそうだ。そのかいあってか一つも欠ける事なくOKを頂けた。

音楽使用申請は、もしもCM目的で映像を公開する場合は、原盤と楽曲の双方の申請が必要になってくる。また、解散後のアーティストなどは申請許可に数ヶ月かかることが分かった。また、楽曲を取り扱うレーベルの大きさと公開媒体で違ってくるが、一つの音楽申請を行うだけでも楽曲だけで数十万円程の予算が掛かってくる事を今回の制作で知る事が出来た。